落ちたい男 「来るな!近寄るとここから飛び降りるぞ!」
夢丸1号 「ほう。威勢がいいな。女に振られたか?」
落ちたい男 「どうしてそれを・・・?」
夢丸1号 「悪いが、ここへ来る前に君のことは調べさせてもらった。」
落ちたい男 「じゃぁ、優子に振られたことも知っているのか?」
夢丸1号 「あぁ、けどよくもあんな老けた女に惚れたよなぁ。」
落ちたい男 「老けただと? 優子は俺より年下だぞ。」
夢丸1号 「なに? この写真の女じゃないのか?」
落ちたい男 「それは優子のおばあちゃんだよ!」
夢丸1号 「どうりで肌年齢が行ってると思った・・・」
落ちたい男 「もう生きていても仕方ない・・・」
夢丸1号 「馬鹿野郎!!女は優子ひとりじゃないんだぞ!」
落ちたい男 「優子って呼び捨てにするな!お前の彼女でもないのに」
夢丸1号 「ではお前はAKB48の大島優子を優子さんと呼ぶのか?」
落ちたい男 「そ、それは・・・」
夢丸1号 「大島優子と呼び捨てにするだろ。彼女でもないのに」
落ちたい男 「芸能人はいいんだよ。」
夢丸1号 「それは差別だな。」
落ちたい男 「とにかく俺はここから飛び降りる。」
夢丸1号 「そうか。では止めはしないよ。ただ・・・」
落ちたい男 「ただ・・・?何だ??」
夢丸1号 「もし、落ちる途中で気が変わることがあったらこれを使ってくれ。」
落ちたい男 「これは・・・・もしかして・・・」
夢丸1号 「タケコプターだ。しかも俺のサインも入れといた。」
落ちたい男 「タケコプターは漫画の中の道具だぞ。こんなんで飛べるわけないだろ。」
夢丸1号 「飛べなくてもいいんだろ。君は死にたいって言ったんだから。」
落ちたい男 「でも、タケコプターを頭に付けたまま落ちたら笑われるだろ!!」
夢丸1号 「体裁ばかり気にするな!もっと自分に自信を持ったらどうなんだ?」
落ちたい男 「タケコプターをつけたまま落ちるのに自信は持てないよ。」
夢丸1号 「信じるものは救われるって言うだろ。それは優子さんも同じだ。」
落ちたい男 「では俺にどうしろと言うんだ!」
夢丸1号 「もう一度優子さんを信じて告白するんだよ。」
落ちたい男 「えっ?」
夢丸1号 「死ぬ勇気があるなら、それを好きな女のために使えよ。」
落ちたい男 「まだ。。。間に合うかな・・・?」
夢丸1号 「間に合うさ。それまで俺が時間を止めてやるよ。」
落ちたい男 「かっこいい・・・でもどうやって?」
夢丸1号 「ドラえもんのタイム風呂敷」
落ちたい男 「ふざけるなぁぁぁ!!」
夢丸1号 「よし!!確保したぞ!!!」
落ちたい男 「放せ!放せ!!」
こうして落ちたい男の身柄は夢丸1号が無事、確保したのであった。
めでたし めでたし
次の事件に何気に続く