誘拐犯と夢丸1号の巻き(その6)
誘拐犯が指示した場所は、なんと誘拐された進一君の家の隣の家だった。
誘拐犯「驚いたか? まさか取引場所が人質の家の隣だとは夢にも思うまい。」
夢丸1号「バカ野郎!お箸やお茶碗とか言って時間をかけやがって」
誘拐犯「ほほう。怒ったか?」
夢丸1号「だいたいガソリンの無駄遣いなんだよ。エコになれエコに。」
誘拐犯「エコになれってどうすんだよ?」
夢丸1号「エネゴリ君になればいいんだよ。ウホウホ」
誘拐犯「・・・・。さっそく金を運んでもらおうか」
夢丸1号「その前に人質の声を聞かせてくれ。」
誘拐犯「だめだ。金が先だ。」
夢丸1号「金が先か声が先か・・・卵が先かニワトリが先か??」
誘拐犯「えっ?なにを言ってるんだ。」
夢丸1号「コッコファームの大問題・・・」
誘拐犯「なんでCMなんだよ。」
夢丸1号「それに俺には人質にちゃんとマックセットを食べさせる責任がある。」
誘拐犯「・・・??あぁ、そうなんだ。」
夢丸1号「頼む!早く声を聞かせてくれ。」
誘拐犯「わかったよ。ほら、電話に出ろ。」
夢丸1号「進一君!!」
進一君「ぼく、進一だよ。早く助けて!」
夢丸1号「もう大丈夫だよ。ちゃんと月見バーガーセットは持ってきたからね」
進一君「え? ダブルマックバーガーじゃないの?」
夢丸1号「バカ!! 贅沢言うんじゃない!」
進一君「ごめんなさ~い。(泣)」
夢丸1号「わかればいいんだ。すぐに持って行くからね。」
誘拐犯「おい!マックよりも金が先だぞ。」
夢丸1号「ふざけるな!! すでにポテトがしなしなになっているんだぞ!!」
誘拐犯「ポ、ポテト?」
夢丸1号「しなしなポテトがどんなにまずいか知らないのか!!」
誘拐犯「しらねぇよ、そんなこと。」
夢丸1号「金は時間をおいても変わらないがポテトは食えなくなるんだぞ。」
誘拐犯「わかったよ。それじゃ、ポテトを運んでくれ。」
夢丸1号「お前も人の子だな。ありがとう。」
誘拐犯「よし。今から玄関を開ける」
夢丸1号「頼む」
さあ、いよいよ誘拐犯と夢丸1号が接触する時が来ました。
果たして犯人はどんな奴なのか?
進一君はポテトを食べられるのか?
気になる続きは・・・
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